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動画投稿12年目による「niconicoに未来はあるのか?」論

コラム
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なんか、またドワンゴの退職エントリが話題になっていますね。



まぁドワンゴの退職エントリなんてめちゃくちゃあるので珍しくもなんともないのですが、これを読んで「今が分岐点なんだろうなぁ」と思いました。それは勿論niconico(=ドワンゴ)のことですけれど、我々投稿者にとっても他人事では済ませられないと思いました。


私は恥ずかしながらゲーム実況及び歌ってみたを始めて7年が経ち、それ以外の動画を含めると動画投稿12年目という実は中々な歴史を持っていたりします。とは言っても、再生数は特段伸びているわけでもなく、趣味程度で今まで続けてきたわけです。

しかし時代はいまや、イチ動画投稿ユーザーでも動画投稿で飯が食える時代になりました。趣味から仕事へと成る時代です。共有動画サイトというものがただの娯楽、ドナルドMADやら合唱動画やらで自己満足でゲラゲラ楽しんでいた世代からすると、改めてすごい変化だなぁと思います。今や、例えば歌ってみたならば昔のような下手でもいいから雰囲気を楽しむような合唱動画は殆どの場合必要なく、当然歌は上手く、プロにミキシングしてもらい話題の曲を聴きやすく歌い上げる、高度なクオリティが求められています。

僕が主として活動しているゲーム実況も、当然音質はいい音質で、昔なんかはほとんどなかった(むしろあると嫌悪感を示す人も少なくなかった)字幕もふんだんに入れ、迷っているときや考えているときの”間”はなるべくカットされ、いかに無駄がなく見やすい動画を作るかが求められています。

いや、もちろん例外もあるんですけどね。例えば僕が好きな実況者である稲葉百万鉄氏は字幕というものはまずつけませんし人気もあります。しかし、今の風潮としてはどうしてもバラエティ番組のように見やすくわかりやすいものが求められる風潮にあります。いわゆる「昔はよかった」論っぽいですが、全然そんなことはなく(当時は楽しかったけどね)、まぁ当然というかそりゃそうだよなっていう気持ちすらあります。昔はよかったなんてそんなどこ目線だかわからないこと言ってないで、趣旨と目的次第ではちゃんと時代の流れについていくべきなんです。


とまぁここまで書くと大抵の場合「伸びないことを時代のせいにするな」という意見が少なからず出てきます。ごもっともです。実力と努力が第一です。でもniconicoにしろ、そのプラットフォームを使って投稿してきた我々にしろちゃんと時代には迎合すべきなんです。伸びるためやコンテンツが生き抜くためには、変わらないことが偉いという主張、流行から背を向けることは単に怠惰でしかありません。

そんな怠惰のツケで、niconicoがピンチというわけです。まぁ大分前からやばいやばい言われていましたが…。同業他社はどんどん出てくるし、Youtubeに視聴者や投稿者をごっそり奪われたり、なんかよくわからない小林幸子がでっかくなったりしてテクテクテクテク歩くゲームでマネタイズを全くできず数億円の損害を出したりと、中々シャレになっていない。そして退職エントリを見る限り、社員への待遇も悪化しているように感じられますが、まぁ主観も入ると思うのでそればっかりはわかりません。



そんな状況下ですから、生粋のniconico投稿者である我々も生き方を考えねばなりません。なにしろ、いくらniconicoが好きとはいっても視聴者やniconicoへ投稿するメリットが消えてしまってはやってられません。もちろん、ここでいうメリットとはniconicoとしての独自性やYoutube等と比較した時の画質や収益化システム等です。「楽しさ」「便利さ」「収益化」です。正直、既に今独自性以外の面でniconicoがYoutubeに勝ってるところがあまり思いつかないんですが、niconicoの特徴(独自性)の一つである画面上コメントも、同じ画面上コメントを採用していたFC2動画に特許侵害訴訟を起こしたときに敗訴しています。これは結果は同じ(画面上にコメントを流す)でも、そこに至るまでのプロセスは違うということで敗訴となったらしいです。


つまりはっきり言うとね、もうniconicoで活動するメリットはあんまり無いんですよ。
その中でも絞り出すとすれば以下になるかなぁと。
①一部カテゴリーの視聴者層が厚い
②動画内広告が少ないのでジャマされない
③ニコニコチャンネルはpixiv fanbox等に比べできることが多い
でもこうやって並べてみると、案外良いメリットもありますね。

タンクトップ小隊とかがいい例ですけれど、面白い動画さえあれば盛り上がるんです。でも、他サービスと比較してあまりのメリットのなさに気づいた投稿者達がどんどんYoutubeに流れていく。面白い投稿者達がniconicoから消えていくんです。かつて一線を画した最終兵器俺達やレトルトさん、当時niconicoを盛り上げたメンツがVtuberとしてYoutubeに流れたり、中堅どころも徐々に移行しています。どんどん面白くなくなるんです。niconicoはその投稿者達を引き留めるべく支援したり努力するわけですが、ベクトルが狂ってるので、お陰様で皮肉にもniconicoで育ってYoutubeに放たれていくわけです。僕より伸びている中堅-大手あたりの一部にとって、もうYoutubeにほぼ移行しているのにniconicoがイベントオファーくれるだけの会社になりつつある。愛ゴリとかもTwitterで言っていましたが、今のniconicoは投稿するメリットを感じさせてくれないんですよ。ビジネス的観点の人にとっても、ただ遊びたい人にとっても、今やYoutubeの方がよっぽど住みやすいんです。スマホ化が進んでコメントも減った気がしますしね。niconicoでなきゃいけないという理由がなくなっている。僕自身、niconicoで動画を見てくれている視聴者からもYoutubeへの移行を勧められるぐらいですからね。このままではniconico、少なくともniconicoの一般ユーザーが作り上げていくカテゴリは衰退の一途をたどるのみだと思います。


とはいえ、悪いことばかりではありません。KADOKAWAによる構造改革により不採算事業の廃止によりドワンゴの営業利益は黒字に転じました。不採算事業というのは、わかりやすいところで言うとひたすら赤字のニコニコ本社とかニコファーレとかですね。また、料会員数こそ減っているものの、ニコニコチャンネル会員数は増えています。ただ、昔のniconicoの勢いを取り戻すにはまるで足りませんが。しかし、本当に全盛期に比べて雰囲気が変わってしまいました。奇跡的に、あの盛り上がりが再度来る日はあるのでしょうか。


ここまで書きましたが、「じゃあなんでお前はniconicoで活動してんだよ。お前も流行に乗っからなかった怠惰のツケが来てんだろ」という声が飛んできそうな気がします。いやその通りです。返す言葉もない。しかも投稿本数も少ないですからね。しかしまぁなんというか、趣味として、あくまで「niconicoというプラットフォームに動画を投稿すること」を趣味としている人間は、「niconicoというプラットフォームに動画を投稿すること」が楽しいんですよね。いや別に伸びなくていいと思っているわけではなく、そりゃあ本当はバリバリに伸びたいですし、Youtubeやらなんやらでマネタイズできればモチベ上がるかなぁと思ったこともあります。でもまぁ、なんだかんだそれでもこれが楽しいと思う。経済人(ここでいう経済人の定義とは自身の利益が最大化されるように合理的な判断と行動を躊躇なくとれること)とは全くかけ離れた考え方ですけれども、ただそれだけの、ちょっとバカってだけの話なんです。

中には1~3年でniconico(ドワンゴ)がなくなるという意見も今あります。実際はどうなのかわかりません、わかりませんが、僕はねniconicoに頑張ってもらいたい。僕はかなりの世渡り不上手なので、お世話になった場所とか人には人一倍感情移入してしまう人です。僕は今まで11年間活動してきたniconicoには潰れてほしくないし、頑張って盛り上げていってほしい。頼むからこれ以上迷走しないで欲しい。僕らみたいに理屈じゃなくniconicoで続けている人もいるけれど、そういう僕らすらもうダメだってなるような流れにしないでほしい(絶対それだけじゃダメなんだけれど)。退職エントリ書いた人も同じ気持ちだったのではないかな。最低でもそういう人たちに限界がこないよう、ちゃんと頑張って欲しいというのが願いです。絶対投稿者側が書いちゃいけないような内容の記事だけれど、独り言だと思って聞き流してください。


と、まぁ最後にいいっぽいことを書きましたが最近ドワンゴ案件全くくれないし、動画の伸びも悪いし、やっぱYoutubeに移行していつもの銀仮面でYoutuberでもやろうかな。ラファエルの偽物みたいな感じでさ。
因みに次は、「ガキの頃落ちていたエロ本が宝すぎた」というゴミみたいな記事書く予定です。



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